あひるのえほん
SINCE 2000.9.7
絵・Mahoko.I
文・ahiru
スルリと抜けて外へでた。 なんだ、広いじゃないか。 なんだ、青いじゃないか。 なんだ、どこまでもつづいているじゃないか。 どこまでもつづく景色、 3歩、歩いてそこに立った。 なんだ、簡単じゃないか。 なんだ、こんなもんだったのか、 なんだそうか、 なんだなんだなんだ なんだ、今までソンをした。 |
いつでももとにもどります。 くるりと回ってもどってきます。 それでよいのです。 それをまってました。 ほら、前よりもちょっと進んだ。 そうやって確実にちょっとづつ進んで行きます。 見えますか、見てください。 ほら、前に進んでますよ。 |
たからもの よいしょ、よいしょ、たからもの おっきい石、ちいさい石、ごつごつな石 誰かがほしがるたからもの よいしょ、よいしょ 両手にいっぱい、拾って歩く よいしょ、よいしょ たからもの待ってる誰かのために 両手にいっぱい抱えて歩く よいしょ、よいしょ 電信柱につかまって、動かなくなった君に 古びた土管の中から、こっそりこっちを見ている君に 誰もいない場所で、ひざをかかえてる君に はい!たからもの! おっきい石、ちいさい石、ごつごつな石 どれがいい? きみのために集めたたからもの!! |
僕がすっかり忘れていても 僕がうっかり忘れていても きっと誰かがきずいてくれる ああ、神様っているんだな。 |
うたが聞きたい、素敵なうたを 耳を澄まして聞いてみる あれ、君のうたが聞きたいのに 君はうたっていないんだ もう一度、よーく耳を澄ます ほら、かすかに聞こえた 誰よりも優しいメロディ |
ほおり投げる、ぶん投げる 両手をパンパン 君にかかわる黒い色、僕が代わりにぶん投げる グレーでも、多少白くても、まだら模様でも 君にかかわる黒いもの、僕が代わりにぶん投げる |
僕があなたに会いたいのは ここがこんなになってるからで 僕があなたに会いたいのは ここら辺がこんなになってるからで 僕があなたに会いたいのは そこら辺がそんなになってるからで 僕があなたに会いたいのは あそこら辺があんなになってるからで でも、僕が本当にあなたに会いたいわけは ただ、あなたに会いたいからです |